責任投資方針の目的

本方針は、投資管理プラットフォーム全体ならびにベンダー、戦略的取引先、オペレーティング・パートナーとの関係における責任投資に対するアンジェロ・ゴードン(以下「当社」または「AG」)のアプローチを示します。本方針は、当社が成長し、企業活動を拡大するにつれて発展することを目指し、環境・社会・ガバナンス(ESG)委員会による定期的な見直し・改訂の対象となります。

 

責任投資への取組み

30年以上にわたり、AGの投資アプローチは一貫しており、徹底した調査および投資元本の保全への注力に基づく、規律あるポートフォリオの構築を行っています。当社は、責任を持って投資することを約束し、重要なESG要因と自社に対する外部の評価に関する考慮事項を投資運用事業と内部ガバナンスのフレームワークに取り込むことで、これを実現するよう働きかけます。これを「ESGインテグレーション」と呼びます。

ESGインテグレーションは、潜在的リスクと付加価値源泉の幅広い範囲を捉え、リスク調整後リターンの強化に貢献することから、当社が長年培ってきた投資哲学および受託者責任に対する考え方とも一致します。重要なESG要因がリスク調整後リターンに与える影響は、戦略や資産クラスによって様々であることを認識した上で、本方針を各戦略に特化した補完的ESGポリシーに適用します。

当社は国連が支援する責任投資原則(PRI)に署名しており、責任投資哲学を長期的にさらに発展させるべく、以下に取り組みます。

  • 重要なESG要因管理のため持続可能なガバナンスと監視プロセスを導入すること。
  • 重要なESG要因の投資意思決定への取り込みを継続し、投資ライフサイクル全体を通じて文書化すること。
  • 全事業分野、全地域にわたりESG継続教育プログラムを構築すること。
  • 投資先企業からの適切なESG重要事項の開示を求めること。
  • 必要に応じて、企業の投資バリューチェーンのオペレーティング・パートナー、投資パートナー、請負業者とともにESGパフォーマンスに取り組むこと。
  • 同業他社と協力し責任投資およびESGインテグレーション原則を一層推進すること。
  • 将来的には、サステナビリティについてステークホルダーに報告すること。

 

ESGインテグレーション

AGの投資専門家は、投資ライフサイクル全体を通じて重要なESG要因の統合に努めます。全ての投資リスク要因同様、投資ライフサイクル全体を通じてどのESGリスクが「重要」であるかを自身の裁量で判断します。ESGインテグレーションは、ESGチームに委託するのではなく、投資戦略毎に責任を有します。これは、当社の投資専門家が、個々の戦略と投資目的の中でESG関連リスクと付加価値源泉を評価するのに最適な立場にあると考えるためです。一方で、何かしらのESG関連の課題を有す案件への投資を全て見送ることは意図していません。当社のESGインテグレーションとその結論は、正式な投資意思決定プロセスの一環として、投資委員会の覚書に文書化されています。

クレジット戦略     当社は2019年にサステナビリティ会計基準審議会(「SASB」)のアライアンスメンバーとなりました。重要課題に対するSASBのアプローチは、当社のクレジット戦略全体にわたる基盤を築いています。当社の投資専門家はSASBのマテリアリティマップとその補助資料を参照し、重要なESG要因が投資パフォーマンスに与える影響を特定・評価すべく導きます。SASBの枠組みを超えた取り組みとして、当社の投資チームは投資案件固有の追加ESG要因を特定し、関連市場、セクター、および資産クラスの中で特異なガバナンス要因を評価するための戦略固有のアプローチを採用する権限を与えられています。

不動産戦略     歴史的に、当社の不動産投資チームは、投資プロセス全体を通じてESGリスクを軽減しようと努めてきました。持続可能な建築に対するテナントの需要とESG特性が市場価格に影響を与える傾向は、世界の不動産市場で加速しています。その中で、当社の不動産戦略は、リスク調整後リターンを高め、投資家に対する責任を果たしながら、ESGのプラスの価値を生み出す立場にあると考えています。そのため、当社のESGインテグレーションへのアプローチには、リスク軽減に加え、保有期間中および売却時の戦略的なESGを通じた付加価値創造機会特定の両方が含まれます。

裁定取引戦略     当社は、短期的な合併裁定取引および転換社債裁定取引戦略への限定的なエクスポージャーを有します。重要なESG要因は、人工知能ベースのESG市場センチメント分析プラットフォームを使用し、識別・監視されます。

 

責任投資ガバナンス

 経営陣    AGの共同最高経営責任者は、責任投資慣行と持続可能性に対する当社の企業責任を監視します。共同最高経営責任者、最高執行責任者および法務統括責任者は、ESG責任者と四半期毎にミーティングを行い、責任投資の目的に関する進捗状況について話し合います。これらの会合には、当社の投資管理プラットフォームにおける投資活動において発生する重要なESG関連のイベントのレビューが含まれます。企業に対する重大なレピュテーション・リスクにもなり得るESGインシデントはレピュテーション・リスク委員会に付託されます。共同最高経営責任者は、関連するESG問題について、当社のパートナーシップ諮問委員会に報告する責任があります。

ESG責任者     ESGおよび持続可能な投資戦略の責任者はESGインテグレーションプロセスの設計・実現を展開すべく、投資チームと連携します。ESG責任者はESG委員会の議長を務め、戦略全体にわたるESGトレーニングと教育を担当し、ESG市場と規制の動向およびそれぞれの戦略に関するリスクについてチームに助言します。この役割はさらに、ポートフォリオレベルおよび企業レベルでESGリスクを識別・監視するためのプロセスを開発、推進する任務を負います。

 ポートフォリオ・マネージャーおよび投資専門家     アンジェロ・ゴードンの投資専門家は、投資ライフサイクル全体を通してESG要因を適切に特定、評価、文書化する責任を最終的に負います。ESG責任者と協力のもと、投資チームは、各戦略において台頭するリスクと付加価値源泉を捉えるべく、ESGインテグレーションへのアプローチを時間とともに進化させる任務も負っています。

ESG委員会     アンジェロ・ゴードンのESG委員会は、本ESGポリシーの投資および運用意思決定への統合を監督しています。同委員会は、ポートフォリオ・マネージャー格の投資専門家の代表メンバーと、法務・コンプライアンス、クライアントサービス、IT、人事および広報などの主要な支援機能を備える部門のリーダーで構成されています。四半期毎に開催される同委員会は、企業レベルおよび個別戦略に特化したESGインテグレーション構想の開発と情報交換のための戦略的なアドバイザリーフォーラムとして機能します。また、当社全体の主要ESG利害関係者との継続的関与のための仕組みとなり、戦略および地域全体でのESG構想の実施と報告の両方を推進します。

[1] 重要なESG要因は「合理的な投資家」が投資意思決定を行う際の情報の「トータルミックス」に関連すると考えます。当社の投資専門家は、1)ESG要因が投資パフォーマンスに影響を与える可能性、2)パフォーマンスに影響を与える場合に予想される程度の大きさ、に基づき、重要なESG要因を評価します。その重要性は動的であり、投資家の意識とESG要因および傾向の市場価格設定が加速するにつれて進化すると考えています。重要なESG要因の評価は、投資専門家の独自の裁量に委ねられています。